2012年6月24日日曜日

梅仕事

6月24日(日)

6月・7月は梅仕事の季節。
梅仕事とは、梅酒や梅干などを仕込む作業です。
その響きからは丹念な手作業のニュアンスが感じられます。
確かにその通り、梅干作りは大変手間がかかります。
筑波の鴨亭で、主人の母に教わりながら妹と一緒に30キロも40キロも仕込んだ時のことは、今でも(と言うより今だからこそよけいに)懐かしく思い出されます。

それに比べると、先行して仕込みを行う梅酒はずっと楽に作れます。
今年は梅ブランデーと黒糖梅ブランデーを仕込みました。黒糖は、息子が修学旅行で買ってきた沖縄産です。
早くて三ヶ月で解禁ですが、お店ではきっと11月ぐらいからご提供できると思います。
お楽しみに!!


梅からの連想というわけでもありませんが、このごろ毎朝ウグイスの鳴き声が聞こえると、守谷在住のスタッフY.Y.さんが一週間ほど前に話していました。
早春から鳴き始めるウグイスですが、最初のころはへたくそで、なかなか上手く鳴けないでいます。
今頃のウグイスはもうすっかり慣れたもの。澄んだ声で「ほーほけきょ!」と繰り返しているのでしょう。
こんなに美しい声の持ち主でありながら姿は地味なそうです。私も声がするとよく捜しましたが、一度も姿を見たことがありません。なんとも心をそそる小鳥です。

2011年12月11日日曜日

空気の澄んだ週末に

12月11日(日)

久しぶりに晴れが続いた週末でした。
昨夜の皆既月食も大変くっきりときれいに見ることができました。
寒さを忘れて、しばし自然からのプレゼントに見とれました。

今日は空が真っ青で、黄色くなった葉っぱがまるで黄金のように見えたので、写真に撮りました。
葉っぱの向こうには山が写っているのですが、お分かりになるでしょうか?




たくあん用に毎日干しているダイコンも、少ししなびてきて扱いやすくなりました。







雨のち晴れ

12月9日(金)

雨のち晴れの予報どおり、午前中に雨が止み、雲が切れて山が顔を出しました。
このとおり、かなり雪が降っていたようです。
うら寂しい景色ですが、ここは天気のよい日はとても山がきれいに見える場所です。
目の前に山がぐんぐん迫ってきて、このまま車ごと、山に激突してしまうんじゃないかという妄想に取り付かれることもあります。


2011年12月7日水曜日

PEACEFUL EASY FEELING

12月7日(水)

 I like the way your sparkling earlings lay
Against your skin so brown ・・・

(君の褐色の肌にきらめくイアリングが映えてとってもすてきだ・・・)

で始まる、これぞイーグルス節!という初期の名曲です。

彼らがまだ素朴なカントリーテイストを残していたころの、なんともおおらかでのんびりした感じのこの曲を、今日は朝の車の中で二回繰り返して聴いてしまいました。

最初からそんな気分だったわけではありません。
むしろ、ピースフルでイージーなフィーリングなんて近頃まったく無縁と言っていいほどでした。
だからこそと言っていいのでしょうが、この曲を聴いているうちに、心のこわばりのようなものがほぐれてきて、スーッと気持ちが軽くなったのです。
そこでもう一回聴き直し。

今まではべつに、特にこの曲が好きだったわけではありませんでした。
30年以上聴いていて、初めてこの曲の良さに気付いたのでした。
こんなこともあるのですね。

I got a peaceful easy feeling
'Cause I'm already standing on the ground

というこの曲の結びの部分のとおり、地にしっかり足を付けることができれば、きっとハッピーに生きていけるのでしょうね。早くその境地に達したいものです。

2011年12月6日火曜日

ダイコン70本

12月6日(火)

お友達からダイコンをいっぺんに70本いただきました。
ご実家が農家で、自家用に作ったとのことですが、どう見てもお店に並べられているものと比べて遜色はありません。すらっとまっすぐに伸びたきれいなダイコン、葉っぱも青々と元気です。
でも、売り物にはならないというのです。
こんなに立派に育てたのに売れないって、どういうこと?
なんだかお気の毒です。

とにかくこれを全部下さるというのです。
「50本は干してたくあんにして、残りはお店で使って」と言うのですが、あまりの量にしばらくは途方にくれていました。
でも、泥つきのダイコンを山のように積み上げておいたって埒があきません。

こうなったら立派なたくあんに仕立て上げて、お客様にお出ししたり、自分たちで食べたりしようと一大決心して、洗いにかかりました。
幸いうちは業務用の流しなので屋内で洗えましたが、普通の農家では寒い屋外で冷たい水で洗うのでしょう。お百姓さんの仕事って、一つ一つ本当に大変なのだなあと思いながら作業していました。
ようやく洗い終えたダイコンを今日はひとまず室内で干して、太陽の光を待つことにしました。
明日はどうやらお天気がよいらしいので、庭に並べるか吊るすかして干すことができると思います。

否応なくたくあん50本漬けることになってしまいました。
でもこんなことでもなければ、面倒くさがりの私は絶対たくあんなんて作らなかったことでしょう。
ありがたいことだと思います。

2011年12月2日金曜日

初雪

12月2日(金)




今朝の筑波山です。右側の山の上のほうが白くなっています。
夜のうちに初雪が降ったのです。

暖かい日の多かった11月が終わったとたんの冷え込みです。
すべてが冷え冷えとしています。
落ち葉の落ちる音、風に飛ばされる音が一層寒々しさを際立たせます。

本格的な冬の日、私たちの心身を暖めてくれるもののひとつに、鍋料理、煮込み料理があります。
湯豆腐、寄せ鍋、おでん、ポトフ、シチュー・・・
晩御飯担当の主婦にはお助けメニューであると同時に、これらのお料理の温かさは何よりのご馳走ですよね。寒い中外から帰ってくる人たちのことを思いながら、夕方前に大きなお鍋でドン!と作っておけば、後はどんなに忙しくなっても大丈夫という安心感があります。

この冬もこれから、定番ながら「ほっとするホット料理」で、家族を暖めましょう。

2011年11月24日木曜日

十一月賛歌

11月24日(木)


庭のもみじが今見頃を迎えています。
これは鴨亭玄関の正面、駐車場の真中にあるもみじです。
玄関から十メートルほど内側の廊下に立つと、フローリングの床に映り込んだ「逆さもみじ」を見ることができます。
夕方にはライトアップをしていますが、なかなかきれいです。


さて、十一月となると,にわかに日が短くなり、木枯らしも吹き始め、初霜の便りもあちこちから聞こえてきます。近づいてくる冬の足音にちょっと憂鬱になったりもしますが、私にとってはそれだけでもないのです。

息子の誕生月ということはとりあえず置いておいても、まずいちばんは、今年の六月に作った梅酒と梅ジュースが解禁になるということ。(琥珀色)
それから、七五三で子どもの盛装姿が見られることも楽しみの一つです。(錦)
ちなみに鴨などのジビエも、冬を前にたっぷりと脂肪をつけておいしくなります。(?)
そして紅葉。(赤・黄色)

自然から「冬」といういちばん厳しい季節の洗礼を受ける前の、つかの間の様々な彩りが、十一月にはありますよね。


話は変わりますが、「永遠のゼロ」ですっかりファンになってしまった百田尚樹さんの「輝く夜」という短編集を買いました。
まだ途中ですが、日本版のO・ヘンリーという感じがしました。
百田さんは、「社会や人間のおぞましさは現実に溢れかえっているからわざわざフィクションで扱う理由がない」とおっしゃっています。
百田さんの信念、「小説は読者に生きる勇気・生きる喜びを与えるものでなければならない」という姿勢を私は心から支持します。
私たちが作っていくお店も、かっこよく言えば、百田さんの作品みたいなお店を理想としています。この理想に、少しでも近づけるように、努力していかなければと思っています。