2011年6月11日土曜日

久保田早紀の「異邦人」を思い出す

6月11日(土)


大震災から3か月たちました。
テレビや新聞でも特集を組んでいましたね。

直接にはほとんど被害を受けなかった私たちには、多くの部分で日常が戻ってきています。
でも、報道を見ると、まだまだ次の一歩を踏み出すまでにいたっていない方々がたくさんいるのですね。長くて厳しい道がこれからも続きます。
不用意な思考や行動で復興の足を引っ張らないように、直接政治に携わっていない私たちも心していかなければと、また気持ちを引き締めました。



朝の買いもので、いつものスーパーへ行ったときのこと。
スーパーの入り口で、おじいさんと一緒に買い物に来ていた二歳ぐらいの男の子が、両手を上のほうに伸ばして飛び跳ねんばかりにして、何か興奮して叫んでいました。
最初はぼうっとしていた私ですが、その子のあまりにも真剣な様子に、なんだろうと、その視線の先に目を向けました。
そうしたら、ツバメです!
スーパーの入り口の軒下高いところに二羽のツバメがピーピー呼び合ったり、飛び立ったり、戻ってきたりしていたのでした。
それを見て、その男の子はそんなに興奮していたんです。
子どもって、なんていいんでしょう。
エネルギーの出し惜しみをしようなんて考えもしない、自分の発見にからだじゅうで驚いたり、喜んだり、です。



そして、久保田早紀の「異邦人」の出だしの歌詞を思い出したわけです。
エキゾチックな前奏に続く、

子どもたちが 空に向かい 両手を広げ
鳥や雲や夢までも つかもうとしている

という歌詞です。


その男の子に、
「そうやって君も、その手で夢までつかまえるんだよ!」
と、心の中でエールを送ったのでした。

こういう光景を見ると、朝からいい気分。
一日いい気分で過ごすことが出来ました。

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