2011年7月31日日曜日

またも庭の草花

7月31日(日)

今花壇ではひまわりが目立ち始めていますが、そのほかで目に付くのが百日紅(サルスベリ)と芙蓉の仲間たち。

まずは驚くべき、畑の大輪の花。





オクラの花です。

そして芙蓉の仲間たち。











始まりはとても暑く、最後は雨ばかりで涼しかった異常気象の7月にお別れです。

2011年7月25日月曜日

「見ていってくださぁい。」

7月25日(月)


昨日は大安で、お宮参りのかわいいお客様方がちらほら。

白づくめの晴れ着にくるまれた、無垢そのものの赤ちゃんはもちろんのこと、なりたてお兄さんやなりたてお姉さんもまた愛らしいものです。
独り占めしていたお母さんを赤ちゃんの取られてしまったことへの同情も手伝って、周りはなおさら気を遣います。ですから、上の子がご機嫌よくしてくれていることが、家族の平和にとってとても大切なことなのです。

それはそれとして、赤ちゃんと一緒に来た昨日の坊やは、とてもかわいらしくて印象に残りました。

私がお給仕を終えて部屋から出ようとしたら、
「ちょっと見ていってくださぁい。」と声をかけられたのです。

見て欲しかったのは、坊やの愛読書(?)、プラレールのトミカのパンフレットでした。
ほんとうに愛読しているらしく、かなりよれよれになっています。
その商品説明の最初に書いてある「トミカ」という文字の大きさが彼の関心事でした。
「トミカ」という文字を指差しては、「ずいぶんちっちゃいトミカだねぇ。」とか、「こっちは大きいトミカだねぇ。」
とか私に言うのです。
「わぁほんと!ちっちゃいわねぇ!」などと、しばらくお相手をしていたら、坊やのお父さんから、
「もう大丈夫です。(彼は)気が済んでいます。ありがとうございました。」とお許し(?)が出ました。
私も昔を思い出して一緒に楽しんではいたのですが、お客様はお客様で気を使ってくださったのでしょう。

孫でも授からなければなかなか接することのできないかわいいお客様とのちょっとしたやり取りも、この仕事の楽しいところのひとつです。

2011年7月23日土曜日

ほおずき

7月22日(金)


昨日今日と、涼しくて過ごしやすい気候でした。
切花が長持ちしてくれて助かっています。

今日の傑作はこちら。


ほおずきです。
これ、とても苦心の作。
これだけの丈のほおずき、普通はこんな風にきちんと上に向かって立ってくれないのです。
ちょっと技を使いました。
そうしたら結構すがた良く挿せたので、みなさんに公開(見せびらか)しました。

もうすぐケイトウ(鶏頭)も咲きそうです。




2011年7月18日月曜日

なでしこにしびれた日

7月18日(月)

朝起きたら、とびきり嬉しいニュースが飛び込んできました。
なでしこジャパンの快挙です。

今日一日、テレビはその話題で持ちきり。
私も、ひたむきにサッカーを愛し、それをプレーに昇華させて栄冠を勝ち取った彼女たちにしびれました。
勝ち方もよかったですよね。
点を奪われては奪い返し、また奪われてはまた奪い返し、最後はPK戦でのあの集中力!
一番今の日本人に勇気を与える勝ち方でした。

世界に向けての、「日本の女性を見よ!」宣言でしたね。

澤さんの強いリーダいシップ、日本の政治家にもぜひ欲しいものです。
だからと言って、たとえば澤さんが、これから先国会議員に立候補したり、たくさんのコマーシャルに出たりはしないで欲しいと思います。

「サッカーが好き」というホームポジションから一歩も離れない生き方をしていること自体がかっこいいのですから。
彼女たちが今後マスコミによってスポイルされないことを祈るばかりです。
はげたかのように寄ってくる様々な誘惑なんかに負けないで、これからもひたすら大好きなサッカーに没頭していただきたいと思います。

おめでとうございました!

2011年7月15日金曜日

鴨亭の玄関から

 7月15日(金)

毎日ほんとうに暑い日が続きます。
朝一番の仕事は花活けと掃除ですが、もうその頃からじりじりと焼かれるような感じがします。
今日、店の玄関を最初に開けたとき、木の枝がアーチのように組み合わさり、それがまた緑のレースのようにも見え、とてもきれいだったので、写真に撮ってみました。

また上の写真は、龍正製の竹の花入れに活けた花々。
今年初めて咲いたひまわりをさっそくあしらってみました。
がぜん夏ムード全開です。

皆様、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。






2011年7月12日火曜日

むくげ

7月12日(火)




むくげが満開です。
朝雨戸を開けると同時に、この写真のような可憐な花たちが、朝日に照らされてまぶしく視界に入ってきます。

冬の椿と共にお茶花の代表格ですが、お茶では一種活けにされることが多いようです。
でも、こんなふうに戸外で伸び伸びと育ち、たくさん花をつけているのもよいものです。

ところで義母は、この花を「はちす」と呼びます。
ネットで調べてみたら、どちらも正解。「はちす」はむくげ」の別名だそうです。

アオイ科で、芙蓉などとも同類。
オクラとも同類で、オクラの花を見たときとてもくっきりと美しいのでびっくりしましたが、確かに同じような形状です。

2011年7月11日月曜日

怖いアジサイの話とシソご飯の話

7月11日(月)


一週間ほど前から、蝉の声が聞こえ始めました。
梅雨明けと同時に、空や雲や山が、ハワイや沖縄に負けないくらいの鮮やかさで迫ってくるようになりました(けっして誇張ではなく)。

あまりの暑さに、このところ仕事が終わると同時に仮死状態になっておりました。

梅雨から夏へと季節が交代すると,アジサイの季節も終わりに向かいます。
雨にぬれてあんなにもみずみずしかったアジサイが、色褪せ、しおれていきます。
そんな中で昨年、いつまでもいつまでも枯れない不思議なアジサイの花がひとつありました。
他のアジサイがしおれて枯れていく中で、その花だけが、いつまでもいつまでも時間が止まったように咲き続けていました。
最初は「しぶといなあ」と思ってみていた私でしたが、だんだん不気味に思うようになってきました。
最後はどうしたんだっけか・・・
たぶん、相当たってから、切り落としてやった気がします。


シソご飯の話は別に怖くはありません。
うちの庭には毎年、青シソも赤シソもどっさり生えてきます。
どちらも使い切れないくらいです。
今も庭の一角は一面のシソで足の踏み場もないほどです。

今日は、食欲をそそるためシソご飯を作りました。
シソをたくさん摘んできて、千切りにし、塩で揉んであくを抜きます。
それとご飯を混ぜてできあがり。
味つけはシソを揉んだときの塩のみ。

これがさわやかなシソの香りと程よい塩味でとてもおいしいのです。

夏だけの贅沢です。

2011年7月4日月曜日

オオムラサキ

7月4日(月)  (今日はアメリカの独立記念日ですね。)

7月になってからの話題をいくつか・・・


「気配」
草むらを歩くとかすかに音がする
それはほんとうに小さくて、風が通ればかき消されてしまうほどの音だ

私は知っている
それはたとえばバッタの赤ちゃんだったり
カナヘビだったり
小さな生き物たちの立てている命の音なのだ



「菊」
菊といっても花のことではありません。
菊の葉っぱに目を留めたのです。
昨日の朝雨戸を開けると、いつの間にかすっかり青々と重厚に茂った菊の葉っぱが目に入ったのです。
菊の生命力は、花はまだまだずっと先でも、ちゃんと準備を始めているんですね。



「オオムラサキ」
昨日の夜、仕事を終えて家に戻り、ドアを開けたら、玄関の明かりに向かって飛び込んできたものがありました。
夫が捕まえて大声でみんなに告知。
「おーい、これオオムラサキだよ!日本の国蝶だよ!」

かなり大きい蝶でした。
逃がしてやったら、今度は窓に外側から止まっていました。



「グラジオラス賛歌」
自分で言うのもなんですが、義母から店に飾るお花を任されて4~5年がたち、さすがにこのごろは前より上手に生けられるようになりました。
今日も自分で生けた花瓶の花をうっとりと眺めていたのです。
なんてよい形!上手に生けられたなあ。

そして、グラジオラスの穂先のすっと伸びていく美しさを見ているうちに悟りました。
私の生け花の腕がどうであろうと、グラジオラスはそれ自体が美しいのだと。