2011年7月25日月曜日

「見ていってくださぁい。」

7月25日(月)


昨日は大安で、お宮参りのかわいいお客様方がちらほら。

白づくめの晴れ着にくるまれた、無垢そのものの赤ちゃんはもちろんのこと、なりたてお兄さんやなりたてお姉さんもまた愛らしいものです。
独り占めしていたお母さんを赤ちゃんの取られてしまったことへの同情も手伝って、周りはなおさら気を遣います。ですから、上の子がご機嫌よくしてくれていることが、家族の平和にとってとても大切なことなのです。

それはそれとして、赤ちゃんと一緒に来た昨日の坊やは、とてもかわいらしくて印象に残りました。

私がお給仕を終えて部屋から出ようとしたら、
「ちょっと見ていってくださぁい。」と声をかけられたのです。

見て欲しかったのは、坊やの愛読書(?)、プラレールのトミカのパンフレットでした。
ほんとうに愛読しているらしく、かなりよれよれになっています。
その商品説明の最初に書いてある「トミカ」という文字の大きさが彼の関心事でした。
「トミカ」という文字を指差しては、「ずいぶんちっちゃいトミカだねぇ。」とか、「こっちは大きいトミカだねぇ。」
とか私に言うのです。
「わぁほんと!ちっちゃいわねぇ!」などと、しばらくお相手をしていたら、坊やのお父さんから、
「もう大丈夫です。(彼は)気が済んでいます。ありがとうございました。」とお許し(?)が出ました。
私も昔を思い出して一緒に楽しんではいたのですが、お客様はお客様で気を使ってくださったのでしょう。

孫でも授からなければなかなか接することのできないかわいいお客様とのちょっとしたやり取りも、この仕事の楽しいところのひとつです。

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