2011年8月8日月曜日

立秋、そしてなぜかTemperance(節制)

8月8日(月)

今日は、花びんに萩をプラスしてみたのですが、まったく失念していた「今日は立秋」ということを教えてくださった方がありました。
萩を挿したのは偶然でしたが、「小さい秋み~つけた」という感じになりました。
もっとも今日は蒸し暑く、秋の気配はまだ感じられませんが・・・







と、まあ、ここまでは季節感を出すために急きょ付け足したもので、本当は今日書きたかったのは、季節にも関係なく、お店にも関係ない、タロットの14番目のカードのことです。

13番Death(死神)と15番The Devil(悪魔)というやばいカードに挟まれてTemperance(節制)というカードは存在します。
私の星座であるかに座のカードでもあります。





写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、カードの女性は手に二つの壷を持っています。
左の壷から右の壷へ、右の壷から左の壷へと、繰り返し「生命のエッセンス」を注ぎ返しているそうです。
このカードは、相反する二つの問題をひとつのものにまとめる「調整」を意味しているそうです。

カードの名は「節制」ですか、私のイメージではむしろ「中庸」といった意味を持っている感じが強いのです。
実は、どういうわけか最近急にこのカードのことをひんぱんに思い出すようになり、心にまとわり付いて離れないので、ここにご紹介することにしました。

自分の星座のカードということもあって、最も好きなカードのひとつなのですが、そのくせどうしてこのカードがかに座なのか分かりかねてもいます。
「中庸」というのはかに座には(少なくとも私には)もっとも苦手な立ち位置だと自覚しているからです。でも、中庸こそがものごとのベストポジションで、だからこそそれが苦手な私たちが目指す目標なのだということなのかもしれませんね。

ちなみにタロットでは、「死神」も「悪魔」も、必ずしも悪い意味ばかりを持っているわけではないようです。
たとえば、「死神」には、新しい転生、古いものの束縛からの解放、再生などの意味もあります。
「悪魔」に対しても、古代エジプト人たちは悪神にさえも親近感を持ち、楽天的な信仰を捧げていたようで、おどろおどろしいイメージはないようで救われます。

ただし、タロットには救いようのないカードがあります。16番のThe Tower(塔)というカードです。
人間の小ざかしい知恵が神の怒りをかって破壊されることを意味するカード、今の私たち人類に何か思い当たる気がしませんか。




1 件のコメント:

  1. タロットカードは、運命や人生の暗部に興味を持ち始める年頃に、その意匠にひかれて買ってみましたが、使い方がわからず、そのままお飾りになり、そのうちどこにあるやら・・・。今も結構まがまがしい絵のほうが強い印象を残しています。
    でも、まがまがしい絵が必ずしも不吉なことだけを意味するのでないことを、お蔭様で初めて知りました。「災い転じて福となす」「吉凶はあざなえる縄の如し」仏滅の翌日は大安、落ちるところまで落ちたら上がるしかない。
    両極あって、中庸が生まれる。幅、多様性が存在する。当たり前ではありますが、面白い気づきでした。

    今日のお花もすっと伸びやかで素敵です。夏と秋との境目のいい色合いですね。

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