2011年9月9日金曜日

泉のほとりにて

9月9日(金)


ボトルを買うと、アルカリイオン水を無料で汲ませてくれるコーナーがスーパーにあります。
今朝その場所に行くと、おじいさんが水を汲んでいました。
一人待ちは超ラッキーとは言えないけれど、それほどアンラッキーでもありません。
そう思って並んでいると、そのおじいさんが、
「あなたはよかったよー。私なんか三人も待ったんだからー。」
と話しかけてきました。
「そうなんですかぁ」と私。
すると、彼の話はさらに続きます。
「待っている間に、ずいぶん鮮やかな色の服ですねえなんて話しかけられちゃってねー。」
見ると、濃いピンク色のポロシャツに、ベージュのキャップ。でも似合っています。
「あら、素敵な色ですよ。私こういう色が好きなんです。それによくお似合いですよ。」
と返したら、嬉しかったようで、
「いや、ちゃんとしていないと、家内がうるさくってね。」
「無関心でいられるよりよっぽどいいですよ。服の色は結構気分に影響しますから、明るい色がいいですよ。」

私の番が来ると、今度は後ろに若いご夫婦と小さい女の子が並びました。
順番を待っている間にパパは売り場に戻った様子。
女の子はママに尋ねます。
「パパは?」
「パパはあっち。」
「じゃあママは?」
(ちょっと意表を突かれた感じで)「・・・ママは、ここ。」
この反応が女の子には面白かったのでしょう。さらに、
「じゃあミヤは?」(ミヤってこの子の名前なんでしょうね!)
「ミヤも、ここ!」
そうしたら、女の子はとても嬉しそうに笑いました。
なんともほほえましい光景でした。


昔から、井戸や泉など水のあるところには水汲みのために人が集まり、社交の場になって来ました。
時代や場所は違っても、何かここは泉のほとりみたいと思いながら、無料アルカリイオン水コーナーを後にしました。

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