2011年4月18日月曜日

指輪物語(2)

4月17日(日)


~土曜日のbeテレビより~

火曜日からNHKで「マドンナ・ヴェルデ」というドラマが始まります。
主演は松坂慶子さんで、彼女は娘のために「代理母」になるという設定とのこと。
明るくふんわりした独特の雰囲気を持つ松坂さんですが、
「迷ったときには、わざと楽でないほうを選ぶ」という方針を貫いているそうです。
「心を鬼にしないと、自分が弱っていく気がする」からだそうです。

この記事を読んですぐ思い出したのが、臨床心理学者の故・河合隼雄さんと詩人の長田弘さんの対談集「子どもの本の森へ」(岩波書店)の中の一節でした。
お二人が「指輪物語」について話し合われている部分で、長田さんは、
「『指輪物語』で、物語の分かれ目となるところはつねに分かれ道ですね。分かれ道のどっち   
へ行くか。楽な方向へ行くか、困難な方向へ行くか。そのとき、物語の主人公であるホビットたちは、いつでもあえて自分たちにとって困難な方向を選ぶ。希望というのは、困難な方向の先にしかないんですね。」
という発言されます。
これを受けて、河合さんも「それは心理療法のプロセスとそっくりです。」
と発言されています。


あえて困難な方向を選ぶことができるってことに、人間のすばらしさを感じます!

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