4月25日(月)
大震災から40日以上過ぎ、ようやく今まで手が付けられていなかった場所にもスポットが当てられ始めました。
そのひとつが海の中の捜索。
津波によって海の中に引っ張り込まれていたものが次々と引き上げられています。
引き上げられた自転車が積み重なっているさまなどは、それまでの生活との断絶が改めて思われて、心が痛くなるようです。
指輪物語の中にも同じような場面があります。
魔法使いサルマンの城塞オルサンクが、エント(常緑樹と人間の中間のような生き物)の怒りにより、水攻めにあうところです。ここでもいろいろな漂着物が流れてきます。その中でも、キーとなる漂着物は樽いっぱいのパイプ草(煙草)で、しかもそのパイプ草は、遠く離れたホビットたちの故郷のものでした。なぜそれがオルサンクにあったのか。それが指輪戦争の後日談の伏線となり、最後の山場に続いていくのですが・・・
このパイプ草については物語の導入部、序章でもわざわざ取り上げられているほど、ホビットとは切っても切れないもののようです。
漂着物ひとつひとつに、それぞれの物語があると思うと、何ともいえないせつない気持ちになります。
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