2011年5月20日金曜日

筑波山が守ってくれている

5月20日(金)


友人が知らせてくれました。
つくばの放射線の数値は、千葉や埼玉よりも低く、新宿とあまり変わらないそうです。

確かにこのあたりは筑波山があるため、お天気や風向きも周囲と違うということがよくあるのです。
筑波の神様の結界でもあるのでしょうか?

頼もしいお山です。
いつも守られている気がします。


さて、前回・前々回に続いて庭の植物の話題です。

うちの庭に葵が咲き始めました。
葵は葉も花も色が濃く、茎も太くまっすぐで人間の背丈ほどにもなる生命力に溢れた植物です。
それだからこそ、徳川家の家紋にも選ばれたのかもしれません。
葵を、庭のほかの花と同様にお店に飾っていたところ、
「葵は店に飾るものではない」
と言われたことがあります。
その理由は、徳川政権が倒幕され滅んだからだそうです。

気にする人は気にするのでしょうが、私はその後も飾っています。
何しろ三百年の長きにわたって栄えた政権なのですから。
それだけ栄えればじゅうぶんです・・よね。


さて、葵といえば源氏物語では、光源氏の最初の奥さん。
彼女は六条御息所の生霊に取り付かれて亡くなってしまうのですが、そんなはかない女性になぜ、生命力の強い印象の葵という命名をしたのか、私には不思議でした。
そうしたらなんと、葵というのは彼女の名前でもなんでもないそうです。
源氏物語の「葵」帖に彼女中心の話が載っているから、後世の読者が便宜上付けた名前なのだとか。
でも、一旦葵上と呼ばれてしまうと、なんとなく葵にまつわるイメージがそのまま彼女のイメージになってしまいますよね。葵のすっとした立ち姿が、彼女のよそよそしさ、打ち解けなさとちょっと重なるのかもしれません。

その点、言い得て妙なのは、「末摘花」、私的によいイメージなのは、「夕顔」「花散里」「朧月夜」などでしょうか。

1 件のコメント:

  1. やはり源氏物語は帖の名前がヒロインと重なりますよね。
    花の名前ではないけれど、「浮舟」なんか、川に飛び込んでも沈むことも出来ず、舵もなく、ただただ翻弄される小舟のイメージどおりのヒロイン。最後に強い意志を与えられたけれど。そういう彼女も好きです。
    ところで、ちょっと大人の話になりますが、花壇は英語でflower bedといいますが、園芸植物で、花壇向きというのは、こちらの表現でGood in a bedと言います。そして、英国式ガーデニングの典型であるherbaceous border(多年草の草花を壁や塀に沿って高中低をつけて植えた細長い花壇)で、壁側向きの背の高い草木をGood by the wallといいます。アメリカ大統領夫人だったElenor Rooseveltは、とある新種の花に彼女の名前がつけられましたが、その品種の説明で、'Not good in a bed, but good by the wall.'といわれてあまり嬉しくないと言っていました。私はダンス・パーティーで、だれからも「踊ってください」と声がかからない女性をwallflowerというので、そのことかと思いましたが、英国人の考えはどうやら違うようです。

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