2011年5月5日木曜日

Foxgloveさんからのコメントに対して

5月5日(木)


Foxgloveさんが寄せてくださったコメントは『イギリスのロイヤルウエディング』と『アメリカのオサマ・ビンラディン氏殺害』の二つのニュースについてでした。
これらのニュースは、傷ついた日本でもかなり大きく報ぜられました。

皇室のあり方についてはかねてより、喧々囂々(けんけんごうごうってこんな風に書くんだったんだ!)いろいろな意見が述べられてきましたが、今回の大震災での皇族方の対応は、被災者(特に高齢の)にとっては、大変大きな慰めになっているように感じます。
現代でも、天皇・皇后両陛下の心の底からの深い慈愛は、日本人の心に強く響き不思議なほど良い作用を及ぼすようです。
これこそが日本の皇室の存在意義そのものなのでしょう。

イギリスの王室も同様に、イギリス国民の結束の中心にある限り、愛される存在として継続していくことでしょう。今回のロイヤルウエディングの高感度をそのままキープしていけるような、賢明なご夫妻であり続けることをお二人に強く望みます。


『オサマ・ビンラディン氏の殺害』については、それが朗報か訃報かなどと考える前にまず衝撃的でした。
要するに、ビンラディン氏の生前の行いの良し悪し以前にまず、現代のひとつの国家が国として公的に人をあやめ、その死を喜びをもって迎えるということ自体への衝撃です。その点、Foxgloveさんのご意見にまったく同感です。

これでは、「目には目を、歯には歯を」のハムラビ法典の昔から、ぜんぜん進歩していないということではありませんか。
報復は必ず報復を呼び、血塗られた報復合戦が延々と続くことになるでしょう。

これは、公的になされるべきではありませんでした。どう考えても、少なくとも闇の仕事として、ドラマ「必殺仕置人」みたいにされるべきでした。


先日、伯母の葬儀に出席し、親族一同で悲しみと敬意をもって彼女を見送りました。
その際、葬儀とは、故人をこの世から彼岸へ見送る生き残った人側の、心のけじめをつけるためのイニシエーションなのだという思いを強くもちました。

被災され行方不明になっている方たちを、もう亡くなられているのを承知で家族の方たちが必死で探すのも、同じ思いなのでしょうね。

人の死は、やはりどんな人であろうともとても重いもの。
故人の一生にはそれぞれの歴史というものが刻まれています。
一人の人が生きて死んだという事実は厳粛なものです。
敬意を持って彼岸へと見送るべきものだと思うのです。

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