2011年5月29日日曜日

母になりたかった(1)

5月29日(日)

台風二号は温帯低気圧に変わったものの、こちらは夕方から雨風が非常に強くなっています。
ガタガタとガラス窓を揺らすのは強風か、それとも地震が来ているのか、と考えながらお風呂に入っていたら、突然、台風と地震がもし同時に来たら???なんて事を考えてしまいました。
そんなことになったら、なんという恐怖でしょう!
でも、有り得ない事ではないのですよね。


さて今日も、お店に関係ないことを少し。

私が昔からなりたいと思っていたものは、実は「お母さん」でした。
「結婚したい」を通り越して、「お母さんになりたい」でした。
未婚の母でもいいとかではなく、結婚が遅くてたとえ子どもが産めない年齢になってしまっても、里子をもらってでもお母さんになりたかったという意味です。
子どもができなくて、代わりに犬を飼うとかいうご夫婦もたくさんいますが、私はあくまでも子どもを育ててみたかったのです。
幸い子宝に恵まれて、里親にはなりませんでしたが、どうしてそんなにお母さんになりたかったかというと、それは多分、私が「教育」という作業にすごく関心があったからだと思います。
ペットを飼うことと人間を育てることとは根本的に違います。
「教育」は人間に特有のもの、犬には「しつけ」はあっても「教育」はありません。

きわめて人間的な作業である「教育」に、やっぱり私は興味があるのです。
その「教育」が、我が子に対してうまくできているかどうかというと、それはちょっと疑問ですけれど・・・

1 件のコメント:

  1. 興味深いお話でした。私は子どもがほしいと思ったのは結婚してからでしたが、その後犬を飼って、そのしつけを通して、ああ、子どもが生まれる前に犬を飼ってみるべきだった、と思ったのでした。犬は英国式トレーニングだと、現行犯以外絶対に怒ったり罰したりしてはいけなくて、(飼い主にとって都合の)いいことをしたときタイミングよくすぐ褒めてしつけるのです。これは、目から鱗、ぐらいの感動的気づきでした。ですから、すんだことにがみがみお小言をならべられていたわが子が犬に嫉妬したのは言うまでもありませんが。
    さて、その後教師として仕事を始めてから、また、生徒への態度がわが子に教える態度とは違うことに気づくわけです。はるかに私に忍耐があるのです。つまりいつもわが子が私の「たたき台」でした。申し訳ない。
    「教育」は、犬のトレーニングからも、よそさまに教えることからも、わが子を育てることからも、いろんな角度から体験し、結局のところ、自分が最もそれから多くを学ぶものだと思っています。

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