2011年3月26日土曜日

外へ出よう

3月26日(土)


朝のうちはとても気持ちの良いお天気でした。
通りを走る車の数もだいぶ多くなった気がして、少しだけ人の気持ちに変化が芽生えてきたのかなと思いました。
買い物の途中に自転車チームの一団と行き会い、さらにモトクロス場への道を上がっていく車も見かけ、いよいよみんなに趣味を再開する余裕が出てきたんだと嬉しい気持ちになりました。

ところが、急に空が暗くなり風向きが変わったと思ったら、雪までちらつき始め、今日は変化の多い気まぐれな天候になってしまいました。なかなか一本調子でよいほうへとは物事は運ばないもの、じっくりと時を待つしかなさそうです。


被災された方のコメントの中に、「皆さん自粛しないでください。」というのがあって、ハッとしました。
直接被害に会わなかった人たちまで、気を使ったり落ち込んだりして閉じこもっていると、世の中に活気が戻らないというのです。なるほど。
皆さん、そろそろ外へ出ましょう。
外へ出て、経済の輪を回しましょう。
復興の支援にも、いろいろなアプローチがありそうです。



鴨亭があるのは田舎の町のそのまた外れです。
災害時には「防災桜川」という町内放送が流されます。
たとえば、「ただいま真壁町何々地区に火災が発生しました。」などです。
今回の大震災後も、たとえば「給水のお知らせ」など、この放送がひんぱんに流されてるのですが、うちからは良く聞こえないので困ります。仕方ないので、娘が町なかのお友達にメールで「今何て言ってた?」と尋ねたりして情報を得ています。隣の筑西市の放送のほうが良く聞こえるので、そちらで給水してもらったりもしました。

町内放送といえば、ここでは何かにつけ花火(のろし)が上がります。
運動会だといってはドンドン!(保育園から幼稚園、小学校、中学校まで)、市会議員選挙で当選が出たからといってはドンドン!時には心当たりが無いのに朝早くからドンドン!ドンドン!
もう寝ていられません。
結婚してここに来たてのころは、てっきり町で発砲事件でもあったものと思い、怯えたものでした。

いろいろなことが東京とは違い、戸惑いながらも面白がっていましたが、もうすっかり慣れました。

私が「東京じゃ、こんなこと考えられない。」とか、「東京とずいぶん違うね。」とか言うと、夫はいつも「東京の方が特殊なんだよ。」と言います。これも私には目新しい発想でした。比較の対象が無かったら、誰でも自分の育ってきた環境が「普通」なんだと思うものですから。

でもだんだんそのような驚きが減ってきてしまいました。私の順応でもあるし、感性の麻痺でもあるわけです。新しい土地に飛び込んで生きるということは、振り返ってみても、た易いことではありませんでした。都合よく鈍感になることが自己防衛でもあったかもしれません。とにかく慣れた分、暮らしやすくなりました。
もうすぐ、「住めば都」の境地に到達するでしょうか?そしてそれは私にとって良いことなのでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿