2011年3月31日木曜日

茨城のほうれん草

3月31日(木)

 庭のモクレンと椿が満開になりました。
日差しも日一日と強くなってきて、空の青さや緑の濃さの中に花びらの白と赤がよく映えて綺麗です。
例年なら、陽気に誘われて、思わず外に出たくなるような日でした。
 でもTVでは相変わらず、放射能汚染の悲観的なニュースが流れるばかり。

 茨城のほうれん草、皆さんは食べますか?
出荷できなくなったほうれん草をいただきました。
洗ってフィルムに入り、店頭に並ぶばかりになっていたのを突き返されたそうです。
生産者の方が、丹精込めて育てられた野菜です。
その無念を思うと涙が出そうになりました。

 まず第一に、食べ物を捨てるということ自体がとても罪深いことではありませんか。
要するに、そうせざるを得ない環境破壊をしたということが罪深いのです。
 正直気分のよいものではありません。
無邪気においしくいただいていた一月前と同じ気持ちでは料理できません。
でも、よく洗い、ゆでて、食卓に乗せました。
ほうれん草を食べるのに、こんなにも強い葛藤と強い決意を必要とする時代になってしまったのです。
何かが大きく狂ってきてしまっていたということですね。

 悲しみの三月も今日で終わりです。
カレンダーを一枚めくるのと一緒に、心の中の悲しみのヴェールも一枚はがし、
日本人全体が新しい段階に進めるとよいですね。

2 件のコメント:

  1. 私の庭もMagnoliaとCamelliaが満開です。歩道にはArmondとCherryが花盛り。日本は花見の季節ですね。やはり花が咲き出すと心がはずみます。
    私も食べられるものを捨てることはできません。作った方々のご苦労や自然の恵みを無駄にはできません。たとえ「賞味期限」が過ぎていても、自己責任でありがたくいただきます。
    「めしあがれ」という言葉は外国語でよく見かけても、「いただきます」という言葉は、少なくとも私は外国語ではまだ見かけたことがありません。(あったら、どなたか教えてくださいね。)「いただきます」は自然の恵み、育てた方、買った方、料理した方、すべてに感謝し、口に受け取るという、とてもすばらしい言葉だと思います。この言葉なしに食事をするのは不思議なぐらい。こんな言葉を持っている日本語をとても誇りに思います。
    「もったいない」という言葉も外国語に訳しにくい言葉です。ああ、本当に日本人は本来、感謝に満ちた民族だと思うのです。
    感謝しながらいただいたものは、そうでないときよりずっと滋養が体にいきわたると思います。
    日本人本来の心をもって、この困難な時期を乗り越えていって欲しいです。

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  2. 昨日の自分のコメントに間違い発見!訂正いたします。
    1段目Almondです。いまだにRとLのつづりが弱いのを露呈。2段目「食べられるもの」ではなく、「食べ物」です。「食べ物を粗末にすると、目がつぶれる」と親に言われて育った世代です。「食べ物」に限らず、私よりまた1世代上の夫ともども、なにもかも粗末に出来なくて、使える間は使う、と我が家は「アンティーク」だらけです。
    最も、夫も私も「ビンテージもの」になり、我が家に合っていますが。

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